英領インドから帝政ロシアの下で存続していたブハラ藩国宛に送られた実逓カバー。
英領インドのパンジャブ州のカリンプーラ局で1901年10月29日に押印されて、ボンベイ=アデン間のインド船内局、ロシア統治下のウクライナ地方のオデッサを経て、ブハラに送られたもの。英領インドの1/2アンナ切手と2アンナ切手貼の実逓便。
ブハラ藩王国のブハラ(現ウズベキスタン)と英領インドのパンジャブ地方は直線距離でみれば近いが、ブハラからウクライナのオデッサを経てカイロで英領インドまで大回りで送られたため、多くの日数を要した。
ブハラ藩国は現在のウズベキスタンの一部とトルクメニスタンの一部にあった国で、当時は帝政ロシアの保護のもと藩王が統治していた。ブハラ藩国内の郵便局は数えるほどしかなく、ブハラ局は首都ブハラに設けられた。
状態は写真のとおりで、上辺と右辺の2辺開き。
送料は特定記録の場合254円、簡易書留の場合444円です。