【LP1枚】輸入盤OJC-025 モード奏法のモの字も全く登場する以前にエヴァンスは後のマイルス6重奏団のバックグラウンドの実験をしているようにさえ感じられる。もちろんここでのベースとドラムスはオーソドックスなピアノトリオに徹しているが、モチアンは結構頑張っているし、ベースもエヴァンスのアレンジをしっかり守りながらリズムの変化に対応している。そして、何よりもこのアルバムの見せ場は、のちの名演、Waltz
For Debbyをソロピアノながら聴かせている点にある。絵画でも、美術大学の卒業制作にその作家の全てが凝縮されている、という言い方をすることがあるが、このデビュー作には後のアグレッシブなエヴァンスのエッセンスがすでに凝縮されている。中古ですので小さな汚れあります。まとめて買えばお安くなります。