さて、Three Blind Miceといえば山本剛、山本剛といえばThree Blind Mice。
名盤の数々を残し、最大のセールスを記録した、レーベルを代表するミュージシャンです。
山本剛は1948年新潟生まれ。幼少期の頃からピアノに親しみ、高校時代に出会ったアート・ブレイキー&ジャズ・
メッセンジャーズの音楽に人生を決定づけられたといいます。1967年、日本大学在学中にプロ活動を開始。数々の現場
でピアニストとしてのキャリアを積んだ後、1974年、ハウスバンドとして出演していた六本木のライヴ・ハウス”ミスティー
”でTBMのプロデューサー藤井武に見出され、レコードデビューします。それが本日ご案内のアルバム「ミッドナイト・シュガー 」
です。エロール・ガーナーやレッド・ガーランドなどの系譜にある、明快で歌心あふれるピアノを得意とする山本剛だけに、さぞ
軽快なスタンダードに始まるかと思いきや、本作のオープニングは10分を超える、地を這うようなオリジナルのスローブルース。
ありきたりなピアノトリオのレコードにはしないぞ、というプロデューサー藤井武の確固たる意思が感じられます。実際、本作へ
の思い入れは深いようで、皆が認める山本剛の代表作といえば、同じ1974年のアルバム「ミスティ」ですが、藤井氏は演奏
/音質ともに「ミッドナイト・シュガー」の方が優れていると思う、と語っています。スリー・ブラインド・マイスは1987年
にドイツのレーベルART(オーディオトレード)社と業務提携を開始。往年の名盤の再発CDで欧米市場へと進出します。
日本国内でもライナー付きで流通したこのドイツプレスのCDは、80年代後半から90年代を通じて生産されていたと言われ
、中古市場では比較的見かけるものの、その音質への評価は随一で、後に発売されたxrcd盤(型番:TBM-XR-0023)
xrcd24盤(型番:TBM-XR-5023
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1 MIDNIGHT SUGAR ミッドナイト・シュガー
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2 I'M FOL TO WANT YOU アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー
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3 THE NEARNESS OF YOU ニアネス・オブ・ユー
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4 IT COULD HAPPEN TO YOU イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー
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5 SWEET GEORGIA BLUES スイート・ジョージア・ブルース |
名盤の数々を残し、最大のセールスを記録した、レーベルを代表するミュージシャンです。